まず起きた頃に昨日とは別のハウスキーパーさんが部屋に来たので1時間ほど後で来てもらうことにしました。そろそろ来るかと思い、小1時間外出してスバロ(日本にあったっけ)でピザとミートボールとコーラを飲み食いして戻ってみるとまだ来てない。「オー・マイ・マカロニ(日本製粉)」なんてつぶやいているとやっと来ました。「すでに一度外出したのに」と言うと、「上の階を掃除していた」とか何とか言っているので「オーケイ、また外出してくるわ、30分くらい」と言うと「15分くらいでいい」とのこと、今度はスターバックスで最近はやりの銘柄のパイク・プレイスとやらを頼んで飲みながら散歩し戻ってみると綺麗に掃除されていました。良かった良かった。
今日は、どうしたものか。ニューヨークは単なる都会だから旅行者が行って特別楽しいところもない。まして私は普通の観光旅行にはほとんど興味がない。まあ、ウォール・ストリートには行っておきたいが、今日のところはやはりジャズ・スポットにしようと思いました。スモーク、ジャズ・スタンダード、ブルー・ノート、ジャズ・アット・リンカーンセンターなどをネットで調べた結果、今日はマッコイ・タイナーのライブがあるリンカーンセンターに行くことにしました。
地下鉄に乗る練習ももう一回くらいしておきたいとも思いましたが、面倒だし街の風景も見たいので今日のところは歩いて行くことにしました。泊まっているホテルの斜向かいにウォルター・カーと読むのかなあ、雰囲気のある劇場がありましたので、これといった意味もなく写真に撮りました。
あと市バスと観光バスを撮りましたので酔狂ながら載せておきます。
ブロードウェイ通りをまっすぐ北に行くと、ほどなくしてセントラルパークの南の入り口あたりに着きました。
すぐそばにトランプ・タワーがありましたので一応入り口の写真を撮りましたが、ビルは今や周りに比べてそれほど高くなく、古くなって貧相な感じすら受けました。時代は先へ先へと流れているようです。
やっと馬車の写真を撮ることが出来ました。馬も毎日奴隷のようにつながれてご苦労さんなことです。従順な馬に幸あれ。
セントラルパークの脇でストリート・パフォーマンスをやっていました。独りで同時に2つのトランペットをブロウするのは初めて見ました。
さて、すぐ近くのリンカーンセンターまで行きました。下の写真は、芸術の殿堂リンカーンセンターの中の一つの建物です。
ちょっとジャズ・アット・リンカーンセンターが見当たらなかったので、その辺に居たスタッフの人に訊いてみたら、「あの一番高い黒い建物の中にある」と指差してくれました。さきほど前を通り過ぎた大分戻ったところにあるビルでした。そこまで戻ってみると、さきほどは目に入らなかった看板がちゃんと出ていました。
ジャズ・アット・リンカーンセンターのあるショッピング・モール
ジャズ・アット・リンカーンセンターのチケット売り場
今日の演奏は、The Allen Room という会場で行なわれます。
このアレン・ルームというのは、ライブハウス形式ではなくコンサート会場形式です。300人くらい入れるんでしょうか。演奏前のセットを写真に撮ろうとしましたが、このポンコツデジカメが末期症状を呈し、すったもんだしているとスタッフの人から写真は撮らないように注意され、それでも後からまた試みましたがダメで、結局撮れずじまいになってしまいました。今日も一日中デジカメの調子が悪く、ここまでの写真もかなり苦労して撮っています。一応電池を換えてみるつもりですが、明日からもこんな状態では先が思いやられます。毎回シャッターチャンスを捉えることができない状態です。
(今ホテルの前の道を、また白馬の馬車が通った。窓から覗いてみると旅行者が数人乗っていた。もちろん観光用の馬車ということになる。)
話しを戻して、アレン・ルームはステージの後ろの壁が全面ガラス張りになっていて外のビル街の光景が全て見えるようになっているという面白い作りである。ここの写真が撮れなかったのは残念である。ポンコツデジカメでなかったら、スタッフに制せられる前に2〜3枚は撮れていただろう。デジカメに挿入されているカードがダメになっているのかもしれない節がある。
全面ガラス張りから見える光景とほぼ同じ光景を、アレン・ルームに入る前のロビーの窓越しに撮っておいたので掲載する。このような光景が、アレン・ルームのステージ・バックに広がっているのだと想像していただければ幸いである。
(今ネット環境がすこぶる悪くなっていて写真のアップロードが困難になっているようだ。何分掛かってるんだー。結局アップロード失敗かよー。どうなってんねん。・・・やっとできた。こんなことが今までもしばしばあるので2種類の接続先を使い回ししている。片方がダメになったらもう片方、それがダメになったら元の片方という具合に。少なくともこのホテルのネット接続環境はラスベガス以上に悪いと言えると思う。人に利便を提供するのも企業だが、人にある程度の我慢を強いるのもまた企業である。人々が暴動を起こさない範囲で何らかの不都合が生じるものである。皆さん経験してるでしょ。)
マッコイ・タイナーはビッグネームであるが、私はこれまで聴いたことがなかった。今日初めて聴いてみて「なるほどそういう傾向の音楽ね」と合点した。とてもゴージャスな感じのするジャズであるが、私がすぐに好きになれる種類のジャズではなかった。しかし、これはこれでもちろん一つの世界を構築しているわけで、それゆえにどの曲も同じような曲調で貫かれているわけだ。こういうのに嵌る人も居ておかしくない。
ラビ・コルトレーンというジョン・コルトレーンの息子がゲストとして演奏していたが、まだけっこう若くて重厚さに欠ける感じがしないでもなかった。親が偉大だとその子供は同じ道を歩む場合苦労するものだがそんな感じもした。まあ頑張ってやっているのだからあまり酷なことを言うのは止そう。誤解があるといけないので、決して演奏自体は悪くないことを付け加えておきたい。もっともジョン・コルトレーンでさえ私の最も好きなジャズのジャンルとはズレている。
本当は私がジャズの歴史や音楽理論をもう少し学ばないと、好き嫌いのレベルでしか論じられないわけで、全く厚みのない批評になってしまうことは承知している。しかし、知らないものは知らないので、今後の私のジャズの勉強に期待するしかない。ただ勉強するかこのまま好き嫌いのレベルで行くかは、私の自由意志の範疇に属することであることを付け加えておきたい。
何だか急に堅苦しい文章になってきたぞ。どうしちゃたのよー、私。
さて、帰りに小腹がすいたので何か食べようと思ったが、意外にどの店にも入りづらい。独りであるのと英語が話せないことが枷になっているのかもしれない。でも何か食べなければと探していると、タイムズ・スクエアのあたりにフライデーズという店があったので今日は金曜日でもあるし入ってみようということになった。ヤンキーズ対ツインズ戦をテレビでやっていたのでその前のカウンターに座りバカの一つ覚えのサム・アダムスを注文し、メニューからあまり食べたいというほどのものはなかったので無難にハンバーガーを頼んだ。何だかニューヨークの食事は高いねー。ここだけでチップ込みで$30も払ったよ。ヤンキーズ対ツインズは4対2でツインズがリードしていたけど9回表の途中で疲れてきたので店を出た。あと松井が7回にフォアボールを選んで歩いたのを見た。
しかしニューヨークの喧騒たるやすごいねー。人種の坩堝というより人間の坩堝と言うべきか。日本で大都会を経験しているからそれほど驚きはしないけど。
あと今日のネットスピードの遅さには呆れるなあ。